バス広告のデザインができるまで
デザイン制作は、広告主・デザイナー・担当営業のやりとりが最も多く発生する工程です。
実際にはどんなやりとりがなされてデザインができていくのでしょうか?
見ていきましょう。
担当営業と打ち合わせ &
リクエストや要望・広告に入れたい内容などをまとめる
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その内容をもとに、デザイナーがデザインを作成
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広告主が確認。修正があれば行い、デザインを確定する(校了)
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デザイン審査
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印刷・掲出
伝達
広告主はなにをすればいいの?
デザインができるまでに広告主がやることは、大きく3つです。
①PRの目的を整理し、デザインのイメージを固めて担当営業に伝える
この広告を出すことで何を実現したいのか?
達成したい目標は?
どんな属性・状況の人に向けた広告?
いちばん伝えたいことは?
まずは、担当営業との打ち合わせでこんなふうにPRの目的をはっきりさせることが重要です。
そしてその目的に照らし合わせながら、広告に入れたい内容(キャッチコピー・ロゴ・画像など)や色・テイストを決めていきます。
会社によっては、ヒアリングシートなどを用いて質問に答えたり選択肢にチェックを入れたりする形式をとっていて、よりアイデアをまとめやすくなっている場合もあります。
PRの目的やいちばん伝えたいことなど、広告の“意図”をはっきり伝えておくと、デザイナーがそれをもとに専門的な知識を用いてより効果的な広告に仕上げてくれます。
バス広告の場合、ラッピングバスや側面などの看板、窓に貼り付けるステッカー、天井に近い位置に設置するポスターなど、広告を目にするシチュエーションとしてさまざまな状況が考えられます。
自分の選んだ広告メディアがどんな位置・どのような状況に設置されるのか、具体的に想像してみるのもいいかもしれません。
【広告に入れたい内容を決めるときの注意点】
- 既にあるチラシやパンフレットなどのデザインを改変して使用したいときは、元デザインの制作者に二次利用の許可をとる
※二次利用料金がかかる場合があります - 他社のデザインとそっくりに制作することは、著作権の問題上できません
- 複数のデザイン案を出してほしい場合は、案の数に応じたデザイン費がかかります
②素材を用意する
ロゴや店舗写真、使用してほしいイラストなど、①で決めた広告内容に必要な素材を用意します。
ロゴやキャラクターを入れたい場合は、サイズ変更に対応したデータ形式(aiなど)のものを用意しましょう。
既にあるチラシやパンフレットなど、デザインの参考にしたいものがあればそれも。
【素材を用意するときの注意点】
- 素材は著作権的に問題のないものを!
○自分で撮影した写真
×他社のホームページに載っていた写真 - 写真や画像はできるだけ画質のいいものを用意する
- 素材データ受け渡しの際にデータ容量が大きい場合は、ファイル便などを活用する
③できたデザインを確認する
①で固めたイメージと②で用意した素材を渡したら、デザイナー側で制作に入ります。
そして、デザインがあがってきたら、間違いがないか・PRの目的に合った内容になっているか確認していきましょう。
【デザイン確認時のチェック項目】
- 住所・電話番号・営業時間などが間違っていないか
- レイアウトや色・テイストがイメージどおりか
- デザイン内の文字・画像がイメージどおりか など
医療・美容関係・冠婚葬祭関係など、業種によっては使えるワードや色に指定がある場合もあります。
できる限り自分が出したいと思う広告に仕上げるためにも、わからないことがあったら担当営業に聞いてみるといいでしょう。
逆に、デザイナー側から使用している素材の出典や著作権的な許可取りなどを求められることもあります。
デザインを確認し、修正が完了したら「校了」です。
校了後にデザインを変更することはできない場合が多いので、しっかりチェックしましょう。
自分でデザインを作って費用を抑えたい!
自分でデザインを作成すれば、そのぶんのデザイン費を抑えることも可能です。
【デザインを自作するときの注意点】
- サイズ・解像度・塗り足しなどのルール通りに作る
- フリー素材を使用するときは、利用規約を確認し商用フリーの素材を選択する
- 既存のほかのデザインとそっくりに作るのは不可
- 地図などで他社のロゴなどを載せるときは、許可を得るかガイドラインに沿った方法で使用する
また、バス広告では自分でデザインを作成する場合にもデザイン審査が必要になります。
一般に、自作デザインのほうが専門デザイナーが作成したものよりも審査で引っかかることが多く、そのぶん修正回数も多くなる傾向にあります。
そうすると本業との兼ね合いで対応が後回しになったり、出稿開始が遅れてしまったりして、期待した広告効果が得られなくなってしまうことも考えられます。
スケジュール通りに進めたい場合は、期間に余裕をもって広告の申し込みを行うことがまず重要です。