広告には、つい情報をたくさん載せたくなるものです。
しかし実際に成果を左右するのは、情報の多さではなく、見られ方に合った情報量です。
今回は、車内広告と車外広告の見られ方の違いから、適切な情報量の考え方を紹介します!
広告に全部載せたくなってしまう理由と実際の見られ方
情報を削れない心理
「せっかく広告費をかけるから、伝え漏れがないようにしたい!」と考えて、あれもこれもとデザインに詰め込んだことはありませんか?
「これ一つで完結させたい!」「広告を見た人にちゃんと説明したい!」といった考えはごく自然な思考回路です。
しかし、実はそれが広告の効果を下げる一因になってしまうことがあります。

広告を見る側の現実
これはバス広告に限らず多くの広告にいえることですが、広告というのは基本は「流し見」されるもので、すべての情報は受け取ってもらえないことが大半です。
(最近はWeb上のスキップ不可広告など流し見されないものもありますが、見た人に嫌悪感を与えるリスクと紙一重です)
情報が多すぎると逆に印象に残らず、せっかくお金をかけて広告を出したのに思った成果が得られなかった…ということもしばしばあります。
▼情報を詰め込んだ広告の例

この問題は、「広告主の伝えたいこと」と「消費者が欲しい情報」との間に齟齬が生まれてしまうことが原因のひとつです。
そもそも広告を出す目的は、伝えたいことを全て載せること?それとも、最大限の効果を出すこと?
後者であれば、広告メディアの特徴を加味して、情報量を調整してみましょう。
情報量の正解は「メディアごとの見られ方」で決まる
では、実際にどのくらいの情報量を入れ込んだらいいのか見ていきます。
情報量は、そのメディアがどれくらいの時間、どう見られるかによって決まります。
※補足:バス広告で最低限必要な情報
・店名や施設名、会社名
・連絡先(住所、電話番号、URL、検索窓等)1つ以上
車内広告の実例(滞在接触)
・一定時間その場にいる
・目線の先に広告がある
車内広告は比較的接触時間を確保しやすいため、理解してもらうための情報量を入れ込むことが可能です。
ただし、そもそも読まれるためには乗客の目に留まることが必要なので、見やすさと入れたい情報量のバランスが重要になってきます。
▼車内に掲示する広告の例

車外広告の実例(瞬間接触)
・走行中
・信号待ち
・視認は一瞬
車外の広告は、車内に比べて見られる時間が短く、運転中・歩行中など他のことをしている最中です。
そのため、目に入った瞬間に覚えてもらうための情報のみが効果的でしょう。
▼車外に掲示する広告の例

特にバスラッピングでは、交通安全上の理由からも入れられる情報が制限されています。
成果が出る広告は「情報の役割」を分けている
すべてを1か所で伝えようとしない
1つの広告にすべての役割を担わせるのではなく、広告の特徴に合わせて情報量を調整し、異なる複数の広告を組み合わせることが効果につながります。
バス広告であれば、
・車内広告=一定時間見られやすい
→商品やサービスの説明、アピールポイントなどを簡潔に掲載+Webへの誘導
・車外広告=サイズも大きくインパクトがある
→入口となる情報や、お店・施設・会社の存在そのものを周知する
さらに、
・Web/SNS=興味を持った人に対してさらにアピール
→商品ごと、サービスごとの詳細な説明や特長
このように役割分担して広告を出すようにすると、情報が整理され、記憶にも行動にも繋がりやすくなります。